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  • 2018.03.27 Tuesday
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ワンネス

 ソニーには、超能力研究を行う部署があったという。(現在は不明)

 「”気”をある種のエネルギーに変換できれば、エネルギー革命に通じる。テレパシーを証明できれば、通信革命です。……すぐに利益につなげようとして取り組んでいるわけじゃない。でも、結果としては巨大なビジネスにもなりうる可能性を秘めている」
ソニーESPER研究所室長、佐古曜一郎:『カルト資本主義』(斎藤貴男)より

 なぜエレクトロニクス企業が? と思うけれど、こう言われてみれば確かにその通り。 創業者の井深大は、こうした分野に関心を持っていたらしい。そんなソニーのインテリジェンス・ダイナミクス研究所所長、土井利忠がこの本の著者「天外伺朗」の正体だ。ちなみに井深は、この本の推薦文を書いている。

 さて本の内容はというと、研究によって日々進歩する科学理論と、大昔からある東洋哲学の類似性に着目し、目に見えない世界(「あの世」と総称されている)の正体に迫るというもの。

 科学と哲学、あるいは宗教は正反対に位置するように思えるけれど、実はそのような矛盾したものではない。素粒子の物理学など、目に見える世界でもなく、もはや哲学かというような概念の世界だ。

 多くの宗教が説く「千年至福」「涅槃」などの「あの世」には、なぜか共通点がある。精神分析での「集合的無意識」や、科学が考える「宇宙」も、それらとやはり共通している。それらはみな、区別のないひとつなぎの「ワンピース」なのだ。わたしはあなたであり、すべてである。

 この「ワンネス」の考え方は、私の言葉足らずの説明ではわかりにくいので、この本や、その他多くの本ででも納得していただければと思う。驚くほど多くの人が、この概念をさまざまに言い表している。

 「ワンネス」に至るには、その膨大なる意識の集合体(宗教では「神」とされている)にアクセスすることになる。これはオカルトでもなんでもなく、本来誰でもできることなのだと思う。ただ、現代人はそういう領域から遠く離れてしまっているだけだ。

 集中力を持って取り組んで、それができるようになった人もいて、そういう人が「教祖」や「占い師」などとしてその能力を活用しているのだろう。あの世ではあなたもわたしも一体だと知れば、我欲など自然に消えていくはずだ。ところが、ちょっと「見える」けど我欲が消えるレベルには至っていないという能力者も多い、というか、きっとほとんどがそのレベル以下なのだろう。教祖とは思えないような俗物ぶりを発揮した挙句、精神が崩壊して、この世にもあの世にも居場所をなくしてしまった麻原とかね。

 なんだかとりとめなくなってしまったけど、おすすめしていただいて出会ったこの本は、読みやすくて私もおすすめです。




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